ホテルの洗い場の仕事とは?スチュワードのやりがいと仕事内容を解説

「接客はちょっと苦手…でも、飲食やホテルで働いてみたい」
そんな方におすすめなのが、ホテルのスチュワード(洗い場スタッフ)の仕事です。
調理場の裏方として、料理人やサービススタッフを支えるスチュワードは、未経験からでも始めやすく、チームで支える喜びや、現場力・衛生管理意識といった力が自然と身についていきます。
この記事では、ホテル・ブライダル業界に特化し、現場とのつながりが深い「ファインスタッフ」だからこそわかる、ホテルの洗い場(スチュワード)の具体的な仕事内容や1日の流れ、向いている人の特徴、そして「実際きついの?」といったリアルな声まで、わかりやすくお届けします。
読み終えるころには、「スチュワードの仕事って意外と面白そう」「未経験の自分でもできそう」と思っていただけるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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スチュワードとは?洗い場だけではない、食器のスペシャリスト

レストランやホテルで美味しい食事を楽しんだ後、ピカピカに磨かれたお皿やグラスを見て「気持ちいいな」と感じたことはありませんか?
実は、その「気持ちよさ」を陰で支えているのが「スチュワード」と呼ばれるプロフェッショナルたちです。
スチュワードは、日本語では「食器洗い場のスタッフ」や「厨房の衛生管理人」にあたります。
食器を洗うことも大切な仕事の一つですが、スチュワードの役割は、それだけではありません。
高級なお皿や繊細なグラスを丁寧に扱って、ピカピカに仕上げるのも大事な役割です。素材に合わせて洗い方を変えたり、料理やシーンに合う食器を選ぶこともあります。

ほかにも、食器の数の管理や、厨房全体を清潔に保つなど、衛生面にも気を配ります!
お客様が気持ちよく食事を楽しめるよう、縁の下の力持ちとして、しっかりと支えるのがスチュワードの役割です。
スチュワード(洗い場)の仕事内容を詳しく解説!

スチュワードの仕事内容は、以下のように多岐にわたります。
スチュワード(洗い場)の仕事内容
- 食器・器具の洗浄と取り扱い
- グラスやカトラリーの拭き上げ、磨き作業
- 食器の数の管理と在庫チェック
- 料理やシーンに合わせた食器の選定
- 厨房内の清掃と衛生管理
以下でひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
素材ごとの知識がカギ!食器・器具の洗浄と取り扱い
ホテルで使われるお皿やカトラリーは、見た目が美しいだけでなく、素材によって洗い方や扱い方に注意が必要なものばかりです。
スチュワードの仕事では、これらを正しく取り扱うことがとても大切です。
たとえば、ホテルではこんな素材の食器がよく使われます。
素材の種類 | 特徴と注意するポイント |
陶器・磁器 | 割れやすい。ちょっとぶつけただけでもヒビが入ることがある |
ガラス | 指紋や水のあとが目立ちやすいので、拭き上げが必須 |
銀器(シルバー製品) | 空気にふれると黒ずみやすい。洗ったあとすぐに磨く必要がある |
漆器 | 熱や強い洗剤に弱いため、食洗機ではなく手洗いが基本 |
このように、素材によって性質が違うため、ただ洗えばいいというわけではありません。
業務用の食器洗い機を使うときも、洗剤の種類や水の温度を変えたり、並べ方に気をつけたりする必要があります。
特に、銀器(ぎんき)には注意が必要です。洗うのが遅れたり、磨かずに放置したりすると、すぐに黒っぽく変色してしまいます。
これは「硫化(りゅうか)」といって、銀が空気や水の中の成分と反応して起こる現象です。そのため、使ったらすぐ洗って、すぐに拭くことが鉄則です。
また、作業中にどうしても起こりがちなのが、食器の「破損や紛失」です。ホテル業界では、これを「ブリケージ(Breakage)」と呼び、できるだけゼロに近づけることが大事な目標です。
食器ひとつで数千円、数万円することもあります。スチュワードには「壊さない・なくさない」ための丁寧さと気配りが求められます。
こうした細やかな作業が、料理を引き立て、お客様に気持ちよく食事してもらうことにつながっているのです。
清潔さと美しさ!グラスやカトラリーの拭き上げ・磨き作業
洗い終えたあとのグラスや銀器(ナイフ・フォークなど)には、拭き上げや磨きの作業が必要です。
たとえばワイングラスは、指紋や水のあとがほんの少しでも残っていると、光が当たったときにすぐに目立ってしまいます。
専用のクロスを使って、中まで手を入れて、内側→外側の順に、ていねいに拭いていきます。
銀器の場合は、洗ったあとに空気に触れるとすぐに黒ずんでしまうので、タオルで包むようにして手早く磨くことが大切です。
この作業は、見た目のきれいさはもちろん、「清潔さ」にも直結します。

レストランでピカピカのグラスやカトラリーが並んでいると、それだけで「ちゃんとしたお店だな」「気持ちいいな」と感じますよね。
それを支えているのが、スチュワードなのです。
「揃っていて当たり前」を守る!食器の数の管理と在庫チェック
ホテルでは、1日に何百枚という食器やカトラリーが使われます。
特に宴会や披露宴などのイベントでは、1回で100人以上分の器を一気に準備することもあります。
そんなときに大切なのが、「必要な数がちゃんと揃っているか?」を事前に確認しておくことです。たとえば、
- 前菜用のプレートが120枚必要なら、欠けているものがないかチェック
- スープ皿が足りない場合は、補充・発注しておく
- グラスがヒビ入りで使えないときは、ブリケージとして記録し、代替を出す
といった対応を、スチュワードが行います。
普段は意識されることが少ないですが、「使いたいときに、使いたい食器がきちんと揃っている」というのは、ホテルにとって大きな信頼の一つ。
その裏側を支えているのが、食器の数を管理するスチュワードなのです。
センスと経験が活きる!料理やシーンに合わせた食器の選定
料理をよりおいしく見せたり、会場全体の雰囲気をつくったりするのに、食器の「見た目」や「素材の相性」もとても重要です。
スチュワードは、場合によっては料理やシェフの意図に合わせて、適した食器を選ぶ役割も担います。たとえば、
- 肉料理には、保温性があり重厚感のある陶器
- デザートには、見た目が華やかなガラス皿
- 和食には、落ち着いた色合いの漆器や小鉢
といったように、素材や形状、色まで考えながら、料理を引き立てるように食器を組み合わせて準備します。
また、結婚式やパーティーでは会場のテーマやコーディネートに合わせた器をセッティングすることもあります。
このような場面では、ちょっとした美的センスや、経験からくる判断力が活きる仕事でもあります。
お客様に安心を!厨房内の清掃と衛生管理
スチュワードの仕事は、食器の洗浄だけではありません。厨房や洗い場全体の清掃や衛生管理も、大切な役割のひとつです。たとえば、
- 床に落ちた水や食材をこまめに拭く
- 洗浄機のフィルターを定期的に掃除する
- ゴミを分別し、排水溝やシンクを洗浄する
- 使い終えた器具や備品を清潔に整理整頓する
といったように、清潔で安全な環境をキープすることで、料理人やサービススタッフが安心して仕事できる状態をつくっています。
スチュワード(洗い場)の1日の流れ(タイムスケジュール例)

ホテルでは朝食対応、ランチ・ディナー、宴会など、時間帯に応じて洗い場が稼働します。
ここでは一例として、昼〜夜番のシフト例を紹介します。
時間帯 | 内容 |
13:00 | 出勤・食器の配置確認・洗浄機準備 |
14:00 | 昼営業の食器回収・洗浄スタート |
15:30 | 器具・バット類の洗い物、ゴミ分別 |
17:00 | 夕食・宴会対応の準備(洗浄機・洗剤補充など) |
18:00 | ディナー開始:下膳された食器の洗浄対応 |
20:30 | ピーク終了後、厨房の清掃・床洗浄・器具整理 |
22:00 | 翌日シフトへの引き継ぎ・退勤 |
洗浄機を扱うため力仕事は多くありませんが、スピードと丁寧さのバランスが求められます。
スチュワード(洗い場)の仕事はきつい?評判・口コミをチェック!

スチュワードの仕事に興味はあるけれど、「実際の現場ってどんな感じ?」「きついって本当?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際にスチュワードとして働いたことのある人の声をもとに、良い点と大変な点の両方をリアルにご紹介します。
実際に働いた人の声(良い点)
- 「人と話すのが苦手でも働きやすい職場だった」
- 「接客ストレスがないのがありがたい」
- 「短時間でも集中できて達成感がある」
人間関係が比較的シンプルな現場が多いという点も、スチュワードを長く続けやすい理由の一つです。
接客がない仕事だからこそ、人と話すことに自信がない方でも働きやすいという声が多く聞かれます。裏方として静かに作業に集中できる環境が、気楽で心地よいと感じる人もいます。
よく聞く大変な点
- 「立ちっぱなしで足が疲れる」
- 「夏場は厨房が暑い」
- 「淡々とした作業の繰り返しなので、単調に感じる人も
基本的に一日中立ち仕事が中心となるため、足腰への負担を感じやすいのは事実です。特に慣れないうちは、体力的にきついと感じることもあります。
また、同じ作業を集中して繰り返すため、変化を求めるタイプの人にはやや物足りなさを感じる場合も。ですが、そうした単純作業が得意・落ち着くという方にはフィットする環境です。
スチュワード(洗い場)の時給や待遇は?他職種と比較も!

ここでは、ホテルの洗い場スタッフの平均的な時給相場や、他職種との違い、派遣で働くメリットについて詳しく解説します。
時給や待遇について大まかにポイントをまとめると以下になります。
- ホテルの洗い場スタッフの平均時給は1,100〜1,400円程度(都市部・派遣の場合)
- レストランと比べて安定したシフト・施設の清潔さがメリット
- 経験を積むと、「厨房サポート兼任」や「夜間責任者」としての登用例もあり
また、派遣の場合は高時給かつ条件交渉がしやすいのがメリットです。長期で働きたい人にも、短期でサクッと稼ぎたい人にも、柔軟に対応できます。
他職種との時給を比較したものが以下の表です(あくまで一例です)。
職種 | 平均時給(都市部・派遣) | 主な仕事内容 |
スチュワード(洗い場) | 1,100〜1,400円 | 食器や調理器具の洗浄、厨房内の清掃・整理整頓など |
調理補助 | 1,200〜1,500円 | 食材のカット、盛り付け、仕込み、衛生管理補助など |
ホールスタッフ | 1,050〜1,300円 | お客様対応、注文・配膳、会計、テーブル片付けなど |
同じホテル内で働く調理補助スタッフの時給は1,200〜1,500円程度で、多少高めです。ただし、包丁作業や火の取り扱いなど、技術面でのハードルがあります。
ホールスタッフ(レストラン接客)になると、時給は1,050〜1,300円程度と洗い場と大きな差はありませんが、接客スキルやクレーム対応など、コミュニケーション力が必要です。
スチュワード(洗い場)の仕事に向いている人とは?

スチュワードの仕事に向いているのは、こんな人です。
- 黙々と作業するのが好きな人
- 清掃や整頓が得意な人
- 接客が苦手だけど飲食業界に関心がある人
- チームでの作業ができる人
- 立ち仕事に抵抗がない人
必要なのは資格や学歴より、誠実にコツコツ取り組む姿勢です。幅広い年齢層が活躍できる仕事でもあります。
ホテルの洗い場の求人を探すなら?ファインスタッフで働くメリットも紹介

ファインスタッフは、ホテル・ブライダル業界に特化した人材派遣会社です。飲食の現場を知り尽くしているからこそ、洗い場スタッフに働きやすい職場や時間帯を紹介できます。
ファインスタッフを選ぶメリットは、
- 自分の生活に合わせたシフト・勤務地が選べる
- 未経験でも安心!現場との間に担当者が入ってサポート
- 制服・備品貸与、交通費支給の案件も豊富
- 将来的に調理補助や社員登用を目指すことも可能
「モクモクと働ける場所がいい」「人間関係がシンプルな職場がいい」そんな希望をもつ方には、特にぴったりな働き方です。
スチュワード(洗い場)のよくある質問(FAQ)
スチュワードの仕事に興味はあるけれど、実際に働くとなると気になることはたくさんありますよね。
ここでは、これまでによく寄せられた質問をピックアップしてご紹介します。未経験から始めたい方や、女性でも働けるか不安な方は、ぜひチェックしてみてください。
Q. 未経験でも働けますか?
→ はい。未経験からスタートする人がほとんどで、研修やサポートも整っています。
Q. 男女比は?女性でも大丈夫?
→ 職場によりますが、女性スタッフも多数活躍中。重いものは2人で持つなど配慮があります。
Q. 調理補助との違いは?
→ 調理補助は食材を扱う仕事、スチュワードは洗い場を中心とした清掃・器具管理が主です。
Q. 洗い場はやっぱりきつい?
→ 暑さや立ち仕事はありますが、慣れると黙々とできる作業で続けやすいという声も多いです。
まとめ
ここまで紹介したように、スチュワードの仕事はただ「洗い物をする人」ではありません。料理の美しさやお客様の満足を、食器という形で支える「縁の下の力持ち」として、欠かせない存在です。
ひとつひとつは地味な作業かもしれませんが、スチュワードの仕事は「支える力」でできています。
また、接客は苦手でも、「自分のペースで働きたい」「チームの一員として支えたい」という思いがある方にはぴったりの職場です。
ファインスタッフなら、ホテル業界の経験がなくても安心してスタートできるサポート体制が整っています。

まずは、「どんな職場があるのか見てみるだけ」でも大丈夫!
ファインスタッフで、ぜひ自分に合った働き方を見つけてみてはいかがでしょうか。
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